娘の一歩

先日、娘が玄関を出ました。今日はさらに階段を降りて一歩進みました。先日の選挙に参加できなかったことがきっかけです。また一歩、また一歩と進んでもらいたいものです。いったんこじれてしまった、心の傷はそう簡単なものでないことは、私自身が知っています。

しかし、先日の新聞記事に愕然となるものがありました。投票所で自閉症の娘をかばって、投票箱に投票用紙を入れてしまった母親が有罪判決をうけました。私の娘も自閉症です。私には娘に静かな環境が必要であることを知っています。しかし、現実の投票所はどうでしょう。まず、投票所まで来る。という、一大決意が必要なのです。やっとそこまで来て、自分の動きがわからない時、スタッフの誘導はどうなるのでしょう。精神障害者は外から見ても区別がわからないでしょう。しかし、本人も混乱している。娘を守りたい母親の気持ちはわかりませんか。その辺が司法に携わるものがわかってないと思います。まだ障害者に対する理解が進まない社会ですね。