夏の終わりからずっと介護の資格を取るための勉強を続けてきた。昨日、就職担当の先生に人工透析をしながらかいごのしごとはできるかどうかLINEしたところ「否」だった。もちろんわかってはいたが、こうして突きつけられるといったい自分の就職活動の行方は真っ暗闇になった。「ハローワークを…」と書いてあったが、それがどんなに非現実的なことなのか、それまでの3年間で嫌というほど思い知らされている。
しかし、年金のみの生活がどれだけ非現実的なものなのかもわかっている。年金以外の収入源なしでは生活が成り立たない。それがこの国の現実である。そういう政治を変えなければならない。安定した収入をえている時には想像もつかない世界がそこにある。
この夏、ポスティングのアルバイト中、熱中症で道の真ん中で動けなくなり救急搬送されたたまたま動けなくなった目の前の家のご夫婦が救出してくれて救急車を呼んでくれた。こんな奇跡的なことがどこでも転がっている世の中ではない。
地下鉄の中でヘルプマークをつけていても座っている人たちの目はスマホにくぎ付けになっている。まれに気がついてくれる人もいる。しかし「自分さえ」という世の中であることにあきらめなければいけない。
清掃のあるアルバイトについていた時、スーツに身を固めたエリートたちがマンションを出入りしているが、ゴミ倉庫に入ったとたんにその乱雑ぶり、中にはむき身のままの包丁やハサミがビニール袋の中に入っていることもあった。
何か間違えていないか。
この先、人工透析が始まれば体への負担はもっと重たくなる。
しかし、人工透析を受けながらの就職は今まで以上の困難が待っている。