ささやかな抵抗

毎朝、4時にはごみを出して母屋へ行き、前日に洗った食器を棚に片づけて、お湯を沸かしてポットに入れておく。そんな日常生活。妻は定時にならなければ起きてこない。それまで私は離れで二度寝に入る。そして6時ごろになると妻は朝食づくりを始める。

朝食は2種類。交互に出てくる。低タンパク質ご飯と妻がぎりぎりまで減塩してくれた味噌汁で朝食をとる。確かに腎臓専門のクリニックでももう精一杯です。と告げられ大学病院に通うようになって10年私の体を支えているのは妻の味噌汁であることには違いない。

精神疾患は薬で良くなる。しかし、そこからは自分で生きる意欲を回復すること必要なのだが、発症した年齢も高く回復への意欲の改善は見られない。一方でいろいろとちょっかいを出してくる。妻からできるだけは離れることで自分の辛さをこらえている。

 

今朝はささやかな抵抗をすることにした。私の食卓にグリーンカレーのレトルトと低たんぱくご飯を置いた。きっと妻は私の料理が食べられないの?と悲しい顔をするだろう。しかし、そうせざるをえないだけ追い込まれている。