世界史どの出会い

正直、高校の世界史はつまらないものでした。先生がキリスト教の変遷で足をすくわれて、教科書を消化しきれず、世界史を俯瞰することができなかったことです。

大学の世界史の授業はそんな私に目を開かせてくれました。

まずは高校の世界史の教科書の「地理上の発見」の否定から入りました。当時の教科書はほぼヨーロッパ中心史観で埋められていました。誰が何を発見したのか。先住民への眼差しのない教科書から決別できました。

また、新聞の書評欄にあった「アラブから見た世界史」、大月書店の「、日本と世界の歴史」シリーズが勉強の始まりでした。

 

横浜市の教員採用試験には第一次世界大戦後のドイツについての問題が出題されていました。世界史についてはせめて、教科書についてはすべて消化することは義務教育を預かる身としては、絶対です。

さらに地理との関わり合いが大切です。

そこで世界地図の略図が描けるようにすることは大切です。いつも世界地図が頭の中に描けるようにようになるとら今、こんな事件、戦争が一体どの辺で起きているかが、わかってくると、面白いです。

また、放送大学文化心理学を学んでみると、それぞれの人々の感覚は実際にずいぶん違うものであることに驚きます。「木を見る人 森を見る人」など目を通してみると、文章だけでも面白いですが、ここに動画を加えると一層、東洋人、西洋人の違いが見えてきます。

文化人類学の素養も大切ですね。

一方、地学の知識も必要です。興味の範囲はどんどん広がります。

そして、生態系そのものへの興味感心がたいせつです。

大学出たばかりの先生は授業書にたよったり、ウィギペディアに頼るばかりでなく、図書館、博物館、美術館に足を運びましょう。本物にふれることです。

ヨーロッパのビジネスマンは週に一度、美術館へ通うそうです。ただし、博物館、美術館に行くにあたって説明文を読んだだけで分かったつもりになるのでなく、感じてください。日本での遺跡見学でもそうですが、五感をフルにつかうことです。

「教えない授業」をぜひ一読下さい。