アラブから見た十字軍

映画「あらヒャアラビアのロレンス」は見たことがありました。オスマントルコの圧政に苦しむアラブの人々をイギリスからやってきたイギリスの将校のロレンスがアラブの人々を組織してアラブの国々の建国に活躍する物語でした。私の中東地域の知識はそんなものでした。

ところが書店で「アラブから見た十字軍」を手に取って読んでみると、ずいぶん今まで勉強してきたものと価値観が逆転してしまいました。

十字軍はイスラム教徒に苦しむ聖地のキリスト教徒から助けを求められて、ローマ教皇なら呼びかけに応じて、キリスト教徒の王や諸侯がエルサレムを目指して、聖なる戦いをした。と教科書にはありました。

ある日、「野蛮」な軍隊がやってきた。。そして、十字軍は略奪のかぎりを尽くし、何度も何度も押し寄せ、とうとう、エルサレムを占領しました.

しかし、助けを求めたのはエルサレムの人々ではありませんでした。助けを求めたのはビザンチン帝国でした.

よくヨーロッパ人の「文明」と「野蛮」という価値観がこの本で逆転しました。

確かに科学用語にはアラビア語を語源とするものがたくさんあります。

その後、イスラム教徒の王のサラディンエルサレムを奪還しました.サラディンキリスト教徒を迫害することはありませんでした。

イスラムが広がった言葉として「剣かコーランか」と勉強しましたが、実は大切な言葉が残されていたした。「貢納か」ということばです。簡単に言えば税さえ払えば宗教の自由は認められていたのです。

私たちが勉強した世界史の教科書はヨーロッパ中心史観でできてました。

現在はもっと中東の歴史を学ばなくては、世界情勢は理解できません。

例えば観光旅行先として、イスタンブールをお勧めします。まさに文明の交差点。食べ物も多様てす。ボスボラス海峡を望んで歴史を感じてみるのもいいと思います。