宵待草

クラシックピアノをショパンの「幻想即興曲」と決めていた。日大文理学部三島校舎軽音楽部への進学を決めていた。そんな時、今までピアノの繊細から私の幼馴染何音楽学校の声楽科への進学を目指していた。小学校から同じピアノ教室で練習してきた。別々の道へ進む前に一曲だけ共同作業することになった。曲は野口雨情の「宵待草」。私にとっても大正ロマンを理解する良い機会かな、ど考えていた。声と合わせるのは難しい。幼馴染同士だから遠慮なく言い合いした。先生はニコニコしながら二人のぶつかり合いをやらせていた。部活の練習を終わって自転車では先生のお宅を訪ねると「遅い!」と言われ、練習した。

今、考えてみると大正ロマンを体得していた時間だった。教科書で一覧表の一つでしかない「宵待草」だけど、音楽室で授業したらもっと説得力があったかもしれない。絶対、これは他の社会科の

真似のできない授業ができたかもしれない。今考えると惜しいことしてしまった。もう一度、「宵待草」をやってみたい。