私はピアノに触れるのは幼稚園の時からでした。幼馴染が3才からレッスンを始めて、ピアノの練習する音が聞こえてきて、自分もやってみたい、とせがんだところ両親は貧乏暮らしの中、給料何ヶ月分にあたるオルガンを買ってくれました。ピアノとオルガンでは同じ鍵盤楽器に見えますが、原理はまったく違います。軽音楽部にいた時、先輩から譲っていただいたエレキピアノもピアノとはタッチが違います。合唱コンクールの時に各クラスにキーボード何配られますが、タッチがちがい、ピアノ伴奏者はその辺の調整に悩んだと思います。
ピアノは音量、音域の幅が広くさまざまなジャンルの音楽が演奏できます。
家にピアノもあるし、子供たちにピアノを勧めてみました。ある日、早く帰宅した日にピアノのレッスンがあるというので見に行って亜然としました。子供たちはピアノに向かうのではなく、テーブルのプリントに向かっていました。案の定、子供たちはピアノのレッスンをすぐやめてしまいました。子供たちは音楽が嫌いなわけではないのです。アニメソングが流れれば、すぐにこれは何というアニメな作品だよ、と教えてくれます。
私が幸運だったことは羽田でレッスンしていた先生もどんどんピアノに向かわせてくれたし、横浜へ引っ越してきてお世話になった先生も好きなようにピアノに向かわせてもらいました。一応、対位法の練習の楽譜をいただいたのですが、消化不良を起こしました。ショパン何弾きたい。そういう気持ちでした。先生もそんな私に与えてくれた課題は「仔犬のワルツ」です。小品ですが、決して侮れない曲です。大学で軽音楽部に入ったクラシックとお別れしようと思ってました。
教員採用がなんと音楽科？免許持ってないよ。しかし、当時は校内暴力が吹き荒れていた時代。お隣の中学校でも理科の教員が音楽科を持っていました。
それは当時は苦肉の策であり、生活指導上はある程度仕方がない状況でした。しかし、合唱コンクールの曲の伴奏を全クラス覚えるのはもう至難の技でした。当時の校長もとても心配していて、結婚披露宴で私のピアノの恩師が披露宴の時にずっとBGMを演奏していただいているのを見て、安心したそうです。
浜中では合唱コンクールとなれば女子は自分たちに任せきりにして、男子は私が伴奏して口移しです教え込みました。
浜中の時の文化祭は学級の展示発表をなくしてしまう流れがあった中で、私から見れば音楽か得意な子、好きな子もいれば苦手な子もいるのです。どちらか一方でも自分の居場所を見つけられるチャンスを「行事の精選」という名のもとに切ってしまっていいのだろうか？だからどちらも両立できるのだということを率先してみせることが私には必要でした。
この年齢になって駅に置かれているピアノを弾いてみたい。と思いましたが、やってみると、頭が真っ白でした。もう少しレッスンして再挑戦したいです。
