ピアノを弾きたい

幼稚園からピアノをならっていた。近所の幼馴染が3歳から習っていることが外に聞こえてきていて、どうしても気になって始てた。父親の給料を考えたら、ものすごい大枚をはたいてくれて、おるがんを買ってくれた。器用でないし、指も短い。ただ音楽は好き。男のくせに…という時代でした。チェルニーから始まってエリーゼの為に…。段階を踏んでいった。小学4年の時に左手の薬指に

ピアノを弾くにあたって致命的な大怪我を負ってしまった、今でも薬指の肉は元に戻らない.それでもピアノを弾きたかった。薬指抜きでも弾きたかった。先生は高校生になった時、ポップスへ向かっていることをゆるしつつ、基本練習を続けました。先生からベートーヴェンショパンの楽譜を渡されました。私はショパンを選びました。ポップスへ向かう前の曲は幻想即興曲に決めていました。しかし、先生は高校2年生の時に一つの課題を渡しました。幼馴染が音楽学校の声楽科を受ける前に私の演奏で一つの曲をやってみたい希望だったそうです。曲は竹下夢二の「宵待草」になりました。ふだんショパンをやっているはずなのに大正ロマンの難しいこと、伴奏ってこういうことなんだと、気が付きました.幻想のお許しが出たのは大学1年までかかってしまった。しかし、クラシックをやっていて、一番納得した演奏ができたのは「宵待草」だったかもしれない。いくら幼馴染でも呼吸を合わせる大変さをそこで学んだ気がする。それまで自分で勝手に自分で鍵盤を叩いていたということを思い知らされた。

今、あちこちでストリートピアノをやっているけど、声に当てて演奏したい。

こんな薬指の使えない男でよければ、一緒に練習してもらえませんか。