セッション

私は左手の薬指が不自由だけどピアノは大好きだ。大学の軽音楽部の時、メインのバンドはユーミンのコピーを繰り返し練習した。週一回の合宿。まだ、当時は重くてしょうがないエレキピアノを持って

横浜の自宅と三島校舎を往復する毎日だった。チャラ男たちがシンセサイザーを持ち込んでいたが、外された。定期演奏会では全員の楽器のチューニングをした。そんなある日、一つのバンドから声をかけられた。ボーカルとトランペットの二人に私のピアノが加わった。練習した曲は吉田美奈子の「ラストステップ」。井上陽水の作曲だ。ボーカルの女性の声もとても素敵な雰囲気だったが、トランペットとのセッションは初めてだった.とても新鮮で魅力的だった。私が桜上水へ移ってしまって解散してしまったが、とても可能性を感じるセッションだった。

あの感動がもう一度味わいたい。

日吉台の文化祭ではオープニングでブラスバンドをバックに「大きな玉ねぎの下で」を歌った。実は中学校から高校にかけて、長野県の女の子と文通を続けていた.お互いに会いたい気持ちは募っていたのだが、それぞれの家庭事情で途切れてしまった。まったく同じシチュエーションのこの曲には思い入れがあって、本当は何人かの先生方で分担して歌う予定だったのが、結局は私が「ペンフレンドの…」と歌い出したら、気持ちが溢れ出てとまらなくなり、最後まで歌い切ってしまった.

南が丘の時の職員バンドも楽しかった。職員バンドを始めたきっかけは昼休みの警備上、生徒を体育館に集めてしまおう、という発想だったのだが、大塚愛の「さくらんぼ」やPrincess Princessの「ダイヤモンド」などを演奏した。なんと言っても養護の先生がボーカルとベースギター。教務主任がリードギター、生徒指導専任と美術科の先生がツインドラム。私と音楽科の先生でツインのキーボード。部活動が終わったあと、練習していました。