横浜市強化練習会の功罪

神奈川県中体連では3月に部分けで、3部にわからます。4月、5月に強化練習会が行われて、夏のシードが決まります。1部、2部は平塚総合体育館伊勢原総合体育館が会場で一斉に行われます。そこで夏のシードが決まります。時には一点差勝負になることもあります。また、1部、2部の中からこれはという選手はピックアップされていきます。

 

横浜市も底上げを図りたいということで強化練習会を始めました。それまでどこと練習試合をしたらいいかわからなかった学校は自動的に対戦カードが組まれるシステムは確かに顧問としてはさまざまな手間が省けます。

 

かつて私が自分のチームを強化するにあたって、とにかく電話をしまくりました。幸い浜中はバス一本で金沢中が来てくれます。そのために月一回は体育館を確保してました.金沢中。とは毎回真剣勝負でした。全国2位のチームと定期戦を繰り返したことはちからになりました。顧問の後藤先生からもこまかく指導を受けました.次第に金井先生の矢向中も訪れてくれました。野庭中に田中光顕先生がいらっしゃってからは一日中練習試合に明け暮れました。

強化練習会によってそういう苦労から顧問たちは解放されました。

 

しかし、顧問たちは強化練習会のランクだけでしか考えないようになってしまったように思います。私の時代のように常に挑戦し続けるチームはだんだんとなくなってしまったように感じます。まだ難しいかもしれない。それでもなんとか突破口がないか探ろうともせず、勝敗だけで一喜一憂して、その場限りの戦い方で夏の大会をどう迎えるのかきちんと考えているのでしょうか.平気でオーダーをいじり満足してしまう。それで選手の育成はできているのでしょうか。

浜中と南が丘が優勝を争った年は夏からずっと毎月定期戦を組みこの二校で夏の大会の決勝を争うことを想定して、練習を続け、実際にその通りになり、お互いの手の内を知った上での戦いでした。

それで県大会を見通した強化ができるのか、次第に疑問に思ってきました。どんなに横浜市内で試合を重ねても県大会では通用してません。ましてや関東大会、全国大会へ標準を合わしているチームにとっては横浜市強化練習会の日がもったいないと思います。

 

そして、もう一つ疑問に思うことが始まりました。引率にんずうのせいげんでふ。確かにホスト校の負担はありますが、チーム全体の育成を考えるとすごく残念なことだと思います。バドミントン人口を増やそうとしているのにホスト校の都合でこんなシステムにしてしまったことは、役員たちがバドミントン会議全体に目が行き届いていないせいだとおもいます。

 

私が末吉中を県大会準優勝に導いた時、大道中の宇佐美先生に「一緒に練習をさせてもらえないか」と頼みました。大道中を何度訪れてもパターン練習でシャトルの扱いをたたみ込むこと、宇佐美先生は徹底して手投げノックでした。

また、川崎の中野島中の合同合宿を行った時は私は松尾先生から回内、回が外の理論をずっと頭にたたみ込んでいました。

私たちよりずっと若い世代ですが、中山中の畔上先生を訪れて練習パターンを上げ学びました。

 

そういう基本的な練習の研究が今、行われているのでしょうか。そういうことで湘南や相模原のジュニアチームを超えて関東大会、全国大会へすすめるのでしようか。

 

確かにわたしは浜中当時、横浜市の他のチームを粉砕できなければ関東、全国に繋がらない一部の隙もみせられない。と思ってました。しかし、末吉では県大会出場の権利さえ掴めばいい。勝負は県大会当日一日だせに集中してました。

 

そういう深謀遠慮がなければ最低限関東大会に届かないと思います。

 

川崎地区、湘南地区、相模原地区、平塚地区、小田原地区の強豪校とできるだけ試合や合同練習を積み上げて視線を横浜地区内から最も神奈川県全体へ.

 

さらに上を目指すとなれば茨城県、埼玉県をはじめ強豪校はいろいろあります。いきなり電話しても断られてしまいますが、メーカーを通して機会を作る努力が必要だと思います。

 

まして、全国大会への目標を掲げるなら、関西地区、北陸地区、東北地区、九州地区の情報も頭に入れて戦う心つもりが必要ではありませんか。