何で、勝っても怒られるの!

バドミントン部顧問として指導する時、きっと生徒は勝てば嬉しいし、褒めて欲しいものだとおもいます。しかし、私は勝っても勝ち方が悪いとか、何でこういう攻め方ができないんだ。と頑張ってくれている生徒の気持ちをいつも折ってしまってきたような気がします。本当にそんな指導でよかったのでしょうか。耐えられる生徒もいるかもしれませんが、やはりプレッシャーをかけられ続けた生徒の中には心に傷を負ってしまった生徒も多かったと思います。

末吉で神奈川県団体準優勝したあと、私は南が丘に転勤させられてしまいました。しかし、折を見ては末吉の生徒にも声をかけてはいました。そして、3年生の、夏の市大会に優勝して報告に来てくれました.そこで私は「てめーら、ふざけんな。天ぷらダブルスやってるんじゃねーよ、そんなことで県大会で勝てるか!」と言ってしまいました。私の後を頑張って指導してくれていた顧問の先生もあまりの言い方にものすごく怒りを爆発させ、部長の日達先生がなだめていました。県大会.めちゃくちゃ暑く。私も本部で地区の先生方が私の頭や腕に氷嚢を乗せてサポートしてくれました。選手達も次々と不調を訴える大変な事態になりました。私の下に3位決定戦に出る生徒が具合が悪くなったので、進行を遅らせてほしいと連絡がありました。私はそれがどの生徒であるか知りませんでした。

 

試合が終わった後、具合が悪くなったのは末吉の生徒だとわかりました。

 

彼女たちが一年の夏、お前たちは他のどの一、二年生のダブルスより強いダブルスとこの夏戦ったんだ。と話しました。そのプライドが3年間をささえたのだと思います。

 

3位決定戦に勝って二度目の関東大会を自分たちの手で勝ち取りました。関東大会が栃木で行われました。私は応援に駆けつけました。二人が試合でコールされ、コートに向かう時、観客席の私に気がつきました。私の方に振り向いて爽やかな笑顔で手を振ってくれました。

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