NHK NEWS関東甲信越を見て

街中でゲリラ豪雨にあった時に意外な場所から「内水氾濫」が起きます。今は市街地になっていても「旧河道が隠れています」。現在の地形図だけでは読めなくなってしまっていることに先日気がつきました。土地利用図を作ろうにも一面水田になっています。30〜40年前の地形図からは土地利用図の作成ははっきりしていて、そこから微地形が明らかになりました。等高線だけでは読みきれない地形構えできました。

昔から人々はその土地にあった作物を使っていました。だから土地利用図を作成すると、一目瞭然でした。ところが今回、久しぶりに地形図を買ってみると、地図記号は判で押したように水田になってしまっているではありませんか?圃場整備などで用水路などの河道が真っ直ぐになっています。その中で地下の構造が見えてきません。例えば川崎の鶴川高校の周りの用水路こそが旧河道です。つまりゲリラ豪雨がこの地域を襲えば鶴川高校は浮島になってしまうことは想像できているのでしょうか。

 

私には何か現在の教育界の姿が重なってきます。まるで「金太郎飴」のような生徒の姿に重なるのです。かつて浜中時代に生徒会で意見を戦わせあっていました。一回、落ちるところまで落ちた学校から立ち直るまで10年が必要でした。

生活指導の先生方も身体を張って頑張っていました。転勤したばかりの私はタバコの吸い殻を拾って歩く程度しかできませんでした。そこから私はもう一つの道へ歩み始めました。「誇りの持てる学校」作りです。当時は「行事の精選」ということで文化祭の学級発表に注目が集まりました。年配の先生方からは廃止の方向性が出されていましたが、当時の若い先生たちが「自由参加でいいから、やらせて下さい」と食い下がりました。その踏ん張りがあって「学級発表」は残されました。