3年1組が始まって学級目標を決めるにあたって、「愛」という抽象的な目標になり、私は途方にくれました。しかし、クラスのメンバーはそれぞれ目標に向けて頑張っていました。文化祭の学級発表が近づいてきました。男子の一部の生徒が何か調べてました。そして提案してきたのが巨大気球でした。材料、作り方、…。きちんと調べてました。私の役目は彼らを気球作りを実際にされているお宅を訪問することだけでした。あとは、被服室を借りてきて、作業が始まり出した。被服室のファンを回し続けて、作業が始まりました。気球の厚いビニールをつなげる溶剤は身体に有害なもので、取り扱いに注意しながら、作業は続きました。女子は何やら作っていますが秘密でした。私はガス屋さんからヘリウムボンベを買いました.本番の日、ヘリウムボンベから気球にヘリウムが入っていきます。次第に浮かんで行きました.ここで垂れ幕と女子たちの作っていたぬいぐるみが気球に乗せられました。気球のロープは光明先生がプールの配管にくくりつけてくれました。垂れ幕の正体がわかりました。「僕らの愛をこの空へ」と書いてありました。

翌朝、横横道路から上がって環状線から浜中の上空に3年1組の気球が見えました。あの風景は忘れられません。

文化祭が終わり、気球も下ろさなくてはいけません。ロープを手繰り寄せて静かに下ろしました。ちょうど良い高さまで降りてくるとクラスの生徒が次々と気球に頭を突っ込んで、ドナルドダック声で遊んでいます。(.ヘリウム中毒になるので真似しないで下さい」