娘の誕生日

娘の誕生日がもうすぐです。娘も家の暮らしが苦しいのはわかっているつもりでも、つい「こんなケーキを買って欲しい」「唐揚げをつけて欲しい」とねだりました。娘に悪気はないことはわかっていますが、将来、自分の障害年金だけで暮らしていくためには我慢してもらわないといけないことがたくさんあります。まだ、家族に負担してもらっている以上に生活を維持していくのはとても苦しいのです。

例えばインターネット。今は使いたい放題使っていますが、施設に入れば制約があります。そういうことを今まで伝えて来なかった子育てに間違えがあったと思います。

今日の夕飯は三崎直産のマグロがならびました。昨日、文化祭を見に行って学校前にあるマグロの専門店で冷凍マクロを手に入れました。娘がお刺身を食べてみたいな、と呟いていたので、せめてもなんとかしてあげたかった。

娘はマグロをペロリとたいらげました。しかし、娘は昨日、私が誕生日の娘の願いに十分に応えられないことを示すと、部屋に入ってしまいました。まったく口も聞いてくれません。

今まで思い通りに生活してきた気分から抜け出せないのです。私は自分を責めるだけで何もやってあげられません。我が家から一歩も出られない娘の将来をどんなに心配していても伝わりません。生活支援センターと打ち合わせながら一歩一歩進んでいますが、これはどうしようもないことです。わかってもらう日にもう私はいないかもしれません。そのくらい私の病気は確実に進んでいます。だからせめて美味しく食卓を囲んで欲しいと願うだけです。