バドミントンの選手がないのに顧問になってしまった先生へ

私がこのブログを始めようと思ったきっかけが、実はこれです。今でも自分のやってきたことのない部活動の顧問を持つように言われ、仕方なく持つことになってしまった顧問の方、場合によっては誰に相談すればいいかもわからないで困っている顧問もいます。まず練習方法がわかないなどいろいろと困りますね。私は横浜市中学校体育連盟バドミントン専門部役員を20年間やりましたが、選手経験はまったくありません。最初は生徒から馬鹿にされて、グラウンドを引き摺り回されることもありました。そこからのスタートでした。今はそのようなとんでもない生徒はいないと思います。やはり悔しかったですね。そういう生徒たちが卒業してから、コツコツとバドミントンの教本を読んだりしましたが、やはり一番役に立ったのは実戦でした。わからないなりに生徒と試合を繰り返しました。

しかし、試合会場へ行くとバドミントン経験の豊かな顧問が華麗にノックを上げている姿を見るとどうしてもコンプレックスを感じてしまうのは当たり前です。そう簡単にはノックはできません。生徒も羨ましそうに見ています。でも自分が華麗なノックをあげられなくても大丈夫です。

生徒に「いい選手とは何か」聞いてみて下さい。また、この質問は運動部すべてに言えることなので、ぜひ自分なりに考えて下さい。

横浜市のバドミントン専門部では強化練習会を企画しています。かつて私が顧問を始めた頃はどこの学校へ練習試合してもらったらいいか、電話をし続けました。今は強化練習会に参加すれば夏に部分けの試合が行われ、あとは毎月、どこかの学校がホスト校になって会場の確保と日程調整します。6チームで一つのリーグ戦を戦います。そういう形でいろいろな顧問と知り合うきっかけが掴めると思います。

ぜひ、そんな時にどういう練習をしているか聞いてみてください。そんな大した秘密なんてないです。

その前提で「いいチームとは」ということも考えてみて下さい。これは顧問が上手にノックできているか、とかはまったく関係ないです。良いチームに出会ったら、そういう指導をされている先生に質問して下さい。何かヒントがあるかもしれません。むしろそういうチームを見て勉強する方が得ることは多いと思います。どんなに優秀な選手を育成しているようでも、練習している生徒の中には不満が渦巻いているケースもけっこうあります。そういう意味で、あまり高望みはせずに「いいチーム」をまずは目指して下さい。いろいろな顧問と知り合う中で勉強になる顧問てあるか、そうでないか。わかってくると思います。いい指導をされている顧問もたくさんいます。そういうところから吸収していきましょう。

一言、華麗にノックをあげている顧問がいたらその間、相手のチームをスカウティングして下さい。何かわかってきます。メモを取るなりしてよく観察した記録を残していくといいかもしれないですよ。

しかし、あとは自分で考えて、聞いていきましょう。こんなこと聞いたら恥ずかしいなんて気持ちは捨てましょう。