YouTubeに幕末史の動画が上がっていた。胡散臭いな。と思いつつ、聞き始めた。結果はやはり‼️だった。何年か前に故安倍首相のゴリ押し大河「花燃ゆ」。最近では「せごどん」。本当にやめてくれないかな?私は授業でわざわざ相良総三をとりあげた。いかに新政府が口から出まかせで民衆を騙したか。あまりにも西郷、大久保、木戸などを前面に描いている。本当に戊辰戦争が必要だったのか。徳川慶喜が戦わないことを選択したことの意味。それ以前に天保の改革の失敗以降の幕府の外交努力。特にペリー来航以降、イギリス、フランス、ロシアの圧力に日本を守り抜いた幕府官僚の努力がどれだけのものだったか。一瞬でも気を抜いたら、列強に侵略されかねない状況で戦争を仕掛けて、さも国を守ったような美談にする手法はいい加減やめてほしい。
さすがにNHKでさえも「新・幕末史」と言う形で見直そう、とはしているが、一般の社会科教員がどれだけの認識を持っているだろうか。
「花神」で大村益次郎が江戸に火を出さずに彰義隊との戦いを済ましたことで江戸が救われ、現代の東京につながることは評価してもいいが、後に続く人間が大村を神格化したことで、現代も続く面倒な問題につながっている。
会津の人たちの長州への恨みはいまだに続いている。どういう戦後処理であったかそういう面も知らない訳にはいかないだろう。
こういうように自分の国の歴史でさえ複眼的に見ることができない現状は教科書の問題であると思う。
社会科教員はもっといろいろと本を読んでほしい。
教科書の叙述を変えていく作業は大変に困難です。
だから社会科教員自身がよく勉強して、自分でプリントをつくったり、power Pointを作って授業してください。