浜中へ転任

私は浜中についてほぼ予備知識なく転任した。新しい校舎と中庭がきれいだった。1年10組の学級担任となった。私は寺尾中では1年担任として、失格とされ、特殊学級の担任をしました。そういう意味で新しく巻き替えそうと、さまざまな学校の実践例をそのもちこみました。それがキャパオーバーに、なったのかもしれません。「班ノート」「学級通信」「回る保護者ノート」など、いろいろかな形で意見を取り入れていこうとしました。しかし、なかなか生徒とはうまく馴染めないでいました。そんな時、一人の女子生徒が班ノートにクラス全員の似顔絵を書いてきました。それぞれの特徴をうまく捉えてとても素敵なさくひんでした。そこで私は大きなミスを犯してしまいました。描いた本人の承諾も得ず、似顔絵を学級通信に載せてしまいました。これが一部の女子生徒に火をつけてしまいました。それからは連日、いたずら電話がかけられ続けました。ちょうど妻が妊娠しましたが、流産してしまったタイミングでした。私自身も13年の闘病の末に母が亡くなっていました.とても精神的に不安定な状況が畳み掛けました。正直、相談相手がありませんでした。

学年もまとまりを欠いていました。学年主任は生活指導の体育科の先生に丸投げ。体育科の先生には何人かの信奉者がいる一方、反発している先生もおおくいました。口々に不満が吐き出している状態でした。

そんな中で私は精神科に通院していました。薬を飲んだら、忘れたり、するうちに残薬が溜まりました。ある時、その残薬を全部飲んでしまったようです。気が遠くなりました。気がつくと、妻が起きて、医師を呼んで来ました、そのまま、入院のはこびになり、休職となりました。それから次の4月に副担任として復帰しました。