嘘の歴史

かつて私のいた学校で一緒に社会科の担当をしていた方から「変な国」とと題するポエムがシェアされてきた。その方は大変に良心的な方であると私は思います。しかし、その一節で「嘘の歴史を教える文部科学省」というのがありました。私はこれについては大変心外な思いをしました。その方が「嘘の歴史」という部分に共感をしてfacebookをシェアしてきたとすると、その方の歴史授業を受けてきた教え子たちにどう顔向けするのですか。私たちは教師として、教え子たちに一番の授業をしてきた思いがあると思います。そういう意味でこのポエムに共感してほしくないし、ましてやシェアしてほしくなかった。私は教科書の作成過程に関わり、教科書会社に助言してきまし 先生方の参考書?を執筆してきました。裏の仕事ですから、生徒にも、先生方にも、家族にも見せられない仕事をしてきました。

確かに権威のある先生が本文を書かれてしまうと、私たちにはなかなか抗えないのは事実です。しかし教科書の図版、写真の選定、解説文をどうするか議論しました。それが終わって、検定を通ると、社会科教師であっても歴史が専門でない先生向けに見開きでここはこのように使うといいようなものです。中にはその通りやってくれているせんせきもいます。ただあまり丁寧にやっていると1年間で教科書が終わらないくらい分量は増えています.10000年後の教科書はどうなってしまうのでしょうね。そこで現場では削る作業が大切なのです。

言うことを聞いてくれない先生もたいへんでしたが、あまりにも良心的すぎる先生にも振り回されました。誠実で本当のことを伝えなければいけないと、頑なに思い込んでいます。今回の件もそういう類のことであって.目くじら立てるなとおもうかもしれませんが、facebookは渋谷のスクランブル交差点の真ん中で叫んでいる媒体てす。どこかる、誰が見ているのか、わからない媒体です。そういう媒体であれば発言に責任が生じると思います。

世の中には面白おかしく書いてくる輩はウヨウヨいます。そこで情報の裏をとってくれないと困るのです。下手に共感してはまっていくと痛い目にあたかにあいます。