野球中継

野球関係者の方には耳の痛い話をします。とにかく私は中体連関係の仕事を20年やりましたが、納得できないことだらけです。例えば同じ時期にインターハイをやっているのに、この扱い違いは何でしょう。同じ高校生が高校野球に負けない厳しい練習をして鍛えた技や力を発揮しているのをメディアはどう考えていますか。なぜNHK高校野球中継にこれだけ時間を割くのですか。新聞もそうです。私は中体連バドミントン専門部書記として、神奈川県内のすべての試合をメディアに送りました。しかし、新聞に掲載されるのは県大会ベスト8以上。あまりにも不公平ではありませんか。私は書記としてプログラムを作成します。誤字なと絶対に許されないのです。大会に出場した生徒の保護者にはそのプログラムは宝物なのです。少なくとも私はそう思って仕事していました。こうした仕事はボランティアです。大会運営するためのパソコン、プリンター、コピー用紙、バインダー、選手の床に直接置くことのないように全てのコート分の荷物入れ、得点板、電源ドラム、カート…。すべて私の持ち出しです。ずいぶん待遇が違いませんか?私の後釜がなかなか現れなかったのもそんな事情だし、そんなことを露知らず、バドミントンばかりやっていると転勤させられました。私は一顧問だったら、こんなこと悩みません。

知らない人はなんとでも言えます。これだけ尽くしておいて私の引退はどうだったですか。覚えている人もないでしょう。中山中の畔上先生くらいでした。最後に見た県大会で好美たちの時にベスト4を争った塚越虫の顧問は監督席で試合も見ずに文庫本よんでました。こんな奴に関東大会出場を奪われたのは口惜しいです。実際、強化練習会で浜中が塚越中に勝った試合の時、「帰る、帰る」と泣け叫び、体育館から出て行こうとして川崎地区の先生に止められる情けない顧問でした。

私はせめて県大会ベスト8にはなって新聞に載せたかった。これと比べて高校野球の報道は異常ではありませんか。県大会一回戦から詳細な記事が掲載されて、生徒に良い影響を与えてますか。あのめちゃくちゃ暑い甲子園でやる必要がどこにあるのですか。関西にもいくつもドーム球場があります。選手の健康を考えないのですか。あまりに「聖地」としてしまった結果、引くに引けないのでしょう。そして、高野連の長々とした挨拶。高野連の役員にとってみれば一世一代の晴れ舞台なのかもしれませんが、これに直立不動で付き合わされる生徒が熱中症になったらどうするのですか。そして、「連帯責任」。こんな残酷な処分はありません。とにかく古い体質の上にあぐらをかいているとしか思えません。

私もプログラムを作る時、最後に部長からA4一枚の、紙を渡されました.、私の知らない名前がづらづら並んでいます。この名簿はなんですか。日本のスポーツ界の不透明さの一つだと思います。

実は2022年に東京五輪が開催されるとインターハイは大変なことになりました。インターハイの関東開催と重なって、宿舎の確保、競技施設の確保など大変な問題になっていたのてますよ。それを頭ごなしに五輪が割り込んでくる。現場はどうしたらいいか、頭を悩ませていました。

今年はWBCで決勝戦で大谷選手がヘルメットを飛ばして二塁に走り込み、ベンチに向かって檄を飛ばしている姿は感動しました.しかし、まだ野球は全世界に普及してあるスポーツではありません。サッカーのクリチアード・.ロナウド選手に日本のTV局が「大谷選手を知ってますか」と質問してひんしゅくを買ったという記事を見ましたか?

騒いでいるのは日本とアメリカの一部だけです。

いつまでも自分たちを別格扱いするのはやめて下さい。他のスポーツも五輪だけでなく海外を転戦してどんどん力をつけています。メディアはもっと正当に報道して下さい。