明日は妻の誕生日

先日、妻のメンタルの診察に付き添った。医師からは「あなたの病気はもう治っている。あとは、あなたのやる気次第だと言われた。私もいっぺんにたくさんことは言わず、一言で済ませるようにして下さい。妻は帰り道、聞くに耐えない悪態をついて私が困っている顔見ている。家について私の血圧は200を超えてテレビの前まで歩いて行ったところで倒れて足先から痺れが始まり、身体が硬直し、頭や背中が痛くて床の上を転げ回っていた。さすがに妻は「どうしたの」と言ったが、私は「失せろー!」と叫んだ。妻は「なら、失せるわよ!」と部屋に入ってしまった。しかし、私の容態はどんどん悪くなっていく。歯軋りしながら転げ回っていた。妻が部屋を飛び出して、「何か言ってよ」と言っても、もう言葉にならない状況だった。しばらくして少し楽になったところで離れまで行って妻が布団を敷いて私は横になった。

翌朝、私は昨夜のことがなかったかのように5時に起きて、母屋の雨戸を開け、お湯を沸かし、夕べに洗った食器を棚に戻した。そうこうしてる間に妻が起きた。私は妻に怒りをぶつけた「病気治っているのに、やる気ダサイ。この2年間、どれだけ心配したかわかっているのか!」と怒鳴りつけた。妻は姿を消した。私は離れで寝込んでいた。そこに、離れの戸をどんどん叩いて妻がスポーアセンターまで話歩いたきた。私は妻を褒めた。妻は私の離れの離れの中を覗くので、また、「覗くな!」というとふてくされて母屋へ帰って行った。

妻は一週間前に今年は誕生ケーキはいらない。しかし、生活支援センターの担当者や訪問看護師さんと話してもそれは本心じゃない。ということで了解した。私は今日のうちにケーキを用意して、冷蔵庫に入れておいた。

夕食の片付けが終わった時、「明日は誕生日だね、いい一日になるといいね」と声を掛けると、「これからも悪行を重ねていくんだ」と言っても部屋へ引っ込んで、私は一人居間に残った。気持ちの整理がつかなかった。しばらくしてから離れに戻ってカーペンターズのピアノソロを繰り返し聴いている。聴いていてもなかなか気持ちが癒されない。

妻がイライラし始めたのは私がバドミントンの指導員を始めることがわかってから「また、あの生活が繰り返されるの」「指導員は平日は2時間以内、休日も3時間以内だ」と説明しても顔はこわばったまま…

そこから私の血圧が200を超え始めた。

離れで一人、音楽を聴くだけ…